スーパーカミオカンデにも
希土類元素イッテルビウムを発見したスイスの化学者マリニャクが、さらに分析を進めてガドリニウムを発見した。元素名は初めての希土類元素イットリウムを発見したガドリンをたたえて命名された。
そんなガドリニウムだが全元素中ダントツで中性子線を吸収する能力を有している。陽子崩壊やニュートリノ検出のために作られたスーパーカミオカンデといえば、中身は大量の純水と相場が決まってましたが、2020年の夏からガドリニウムが投入されている。 続報 (重量比で0.03%程なので大した濃度ではないが、スーパーカミオカンデ自体とてつもなくでかいので、投入した硫酸ガドリニウム八水和物(Gd2(SO4)3・8H2O)にしてなんと9.3トン!)
なぜに?と思われるかもしれないが、ニュートリノが陽子と反応すると中性子を出すが、ガドリニウムが効率良くこれを吸収しガンマ線を放出するので、水槽壁にびっしり取り付けられてる光電子増倍管でこれを検出する事ができるようになる為である。