Johan Gadolin Gadolinite

Y イットリウム(Yttrium)

     原子番号:39 原子量:88.90585

 始めての希土類元素

 1794年にフィンランドの化学者ヨハン・ガドリンがイッテルビー(Ytterby)という町で発見された鉱物(後にガドリン石Gadoliniteと命名)からイットリウム(発見当初純度は低かった?)を発見した。これが最初の希土類元素の発見となる。そういう経緯の為、元素名は町の名前に由来している。
 今一つ地味な元素に見える(?)が、 イットリウムを構成元素に持つY3Al5O12の単結晶は強烈で安定なレーザー光源(YAGレーザー)になるという特技を持っている。
 このYAGは硬度が高く屈折率も高い為、意外な使われ方としてダイヤモンドのイミテーション(いわゆるバッタ物)があった。ただし、汚れやすいので20年程前には使われなくなったそうである。イミテーションとして使われたといっても、「指輪から高出力レーザー」などという過激な物は作られなかったようである。ちなみにこの手のイミテーションは大きな結晶を作り易いので、ダイヤなどとは逆に大きいほうが安いそうである。


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