郵便関係で科学モノといえば切手・消印ばかりではありません。 そう葉書もあるんです。 葉書だと切手や消印に比べ面積も大きいのでいろいろと詳細な事も判って面白いです。 ここではそんな奴らを紹介しておこうと思ったりする訳です。 なお、普通の市販絵葉書まで入れたら際限ないので、ここでは官製の葉書だけにしておきます。
MY東京絵入りはがき第8集「鉄腕アトム」1998.2.16発行
当時多くの絵入りはがきが発行され、ガンダムやちびまる子ちゃんなどのアニメ・漫画の物も出てました。この「鉄腕アトム」もその中の一つ。絵入り葉書の入っていた封筒にアトムの家族が描かれています。アトムはロボットなので家族などいるはずもないが、お茶の水博士がアトムを不憫に思って作ったそうです。 しかも、その名前が、父:エタノール(エチルアルコールのIUPAC名)、母:リン(燐)、妹:ウランと化学にちなんだ物になっております。 ちなみにここには描かれていないがアトムの兄弟機としてコバルトというのもいる。
医学博士でもある手塚治虫らしいネーミングである。特にアトム、ウラン、コバルトは放射性物質に関わる物となっており、氏の原子力に対するポジティブな印象(願い)が忍ばれます。
「恐竜王国」1998.10.5発行
北陸版地方絵入りはがきとして発売された物。どう考えても県内に恐竜モニュメントをいくつも作っているほど、いろんな化石が発掘された福井の差し金。(恐竜切手も風景印も出してます)で、何を紹介するかと言えば葉書の方じゃなく。葉書の入っていた封筒。(これの方が葉書より福井っぽいし恐竜がいっぱい出てますので)
説明は封筒裏面に書いてあるのでそちらに任せてっと。。。。。
6 カメ 7 ワニ 8 鳥類 って、恐竜以外の説明がめっちゃ雑すぎませんか?w恐竜大好きすぎて、ほかの生き物に気が回らなかったようです。(同時代にカメ・ワニ・鳥類も生息していた事は分かりますが)
「宇宙から見たすばらしい地球」2000.6.13発行
「種子島 宇宙に広がる虹のかけはし」が日本独自の宇宙開発に関する物とするなら、このシリーズは日本人宇宙飛行士も活躍したスペースシャトルがネタになった物。
アメリカ産のスペースシャトルばかりでは芸が無い(ちょっとヤキモチ)ので、ちょっと変わってある意味日本的なのをここではご紹介します。
衛星軌道上(宇宙)から見た富士山です
どうです?どれだか判りますか?なんで日本のそれも北海道郵政局が制作・販売?と思ったら・・・・・こういう訳でした
「種子島 宇宙に広がる虹のかけはし」2000.3.10発行
H2ロケットの事故以来、次世代日本製ロケットH2Aの開発が急ピッチで行われています。 この葉書はそのロケットエンジンの試験の様子。
2002年2月4日に2号機が打ち上げは成功。でもDASH衛星分離には失敗しちまったい 頑張れ、負けるな、H2Aロケットとその技術者! (でないとアメリカからの気象衛星レンタル代延滞料金取られるぞ)この絵入り葉書セット、ナイスなデザイン目白押し! あまりに格好良いので、特別にお気に入りをちょっとだけお見せしましょう。
「つくば科学万博 Expo '85 絵入り葉書」1985.3.16発行
今から数えてもう23年になるんですねぇ。 まさに今私が住んでいるつくばで万博が開催されたのは。 (その頃私は九州にいて学生だったので残念ながら行けませんでした。皆さんは?)
それを記念して発行された絵入り葉書の元祖の一つがコレ「自動演奏ロボット」です。 配線剥き出しのボディが時代を感じさせると共にマニア心を擽ります。 また、ASIMOのような今時のロボットの性能を考えると、その技術革新には驚かされますね。