蛍石
蛍石 CaF2
アンペール
命名者アンペール

F フッ素(fluorine)

     原子番号:9 原子量:18.9984032

元素界の過激派
フッ化水素合成?
フッ素を単離したモアッサン
でもちょっと変

 フッ素は全元素で最も高い電気陰性度(4.0)を持ち他元素と激しく反応する為、自然界には単体では存在せず、他元素との化合物としてしか存在しない。 元素名は、蛍石(fluorite CaF2)の中に未知の元素が含まれている可能性があるとアンペールにより「fluorine」と命名された。

 名前は決まったもののフッ素の単離は長らく実現せず、1800年にボルタが電池を発明し電気分解という手法が確立された事で転機を迎えた。 方法としてはフッ化水素を電気分解するという単純な方法であるが、フッ素の激しい反応性とそれ故の猛毒の為、多くの挑戦者たちが中毒になったり最悪死亡する事となるなど困難を極めた。 1886年になってモアッサンが、捕集器を蛍石にしたり電気分解を-50℃という低温で行うなどの工夫で、ようやく単離に成功に至った。 (モアッサンはこの功績により1906年ノーベル化学賞を受賞している)

 これから先(と言ってもフッ素の反応の過激さの為40年くらいかかりましたが)、有機フッ素化合物はいろいろな形で実用化されました。 炭素-フッ素結合は強く、合成できてみると有機フッ素化合物は極めて安定で反応性がほとんど無いので、不燃性・無毒性・熱安定性・耐薬品性などの点で重宝がられました。
 例えば、身近なところではフライパンの表面加工に使われているテフロン(直鎖の炭化フッ素ポリマー 実験器具素材としても活躍してます)は、水や油をはじき焦げ付きも出来にくいという特性を利用してます。 ただし、静電気を帯びやすかったり柔らかく傷つきやすいという難点がありますのでご注意を。(フライパンを金属たわしで洗ってお母さんに怒られた人も多々いるかとw)
 フロンもまた無害な冷媒(クーラーとか冷蔵庫に使用)として一時は世界を席巻したが、オゾン層破壊が問題となってからそのままの形の仕様は禁止されて姿を消している。

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