立体!蛍石
ステレオグラムの蛍石

蛍石(CaF2

アグリコラさん
アグリコラ
 蛍石(fluorite)は古くから製鉄などにおいて融剤(加えることにより熔融を促進する物質)として用いられてきた。(ドイツの鉱物学者アグリコラが1530年に発行した「ベルマズス」にその記述がある) 名前である「fluorite」はラテン語の「流れる」に由来し、融解させて流動性が増した様子を表している。
 日本語の「蛍石」は加熱すると光ることに由来している。 明治に出版された「金石学必携」には「和漢これを蛍石と唱するものは、その火中に投ずれば、黄青の燐光ありて飛揚し、誠にホタルの如し。故に以って名とす」(原本はこちら 地質調査総合センターの佐脇様、情報ありがとうございます)とその様子が表現されている。
 また紫外線を当てても青く光る事が知られている。(これは微量に含まれるユーロピウムなどの希土類に因るものとされている)

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