海神ネプチューン 海王星

Np ネプツニウム(Neptunium)

     原子番号:93

違う名前になっていたかも・・・

 ウランとプルトニウムという原子力メジャー元素に挟まれて今一地味ですが、超ウラン元素筆頭です。超ウラン元素というと、天然に存在しないあっという間に壊変してしまうというイメージがあるが、ネプツニウムは半減期も比較的長く(短くても2日程、最長の237Npは2000000年位というから驚き)天然にもウラン鉱石中に微量存在(メカニズムは後述)する事が後に分かってる。

 1940年にウランに中性子を照射して得られた(中性子が1個加わるが、β壊変してるので陽子数が1増えて原子番号1増)。という事でその名は、ウランの語源である天王星(ウラヌス)の次に太陽から遠い海王星(ネプチューン)に由来している。 ただ海王星と冥王星の軌道は交差しており、1979〜1999年には順番が逆になっていたので、この期間に発見されていたら冥王星に由来するプルトニウムになったかも?

 またニッポニウムが43番元素ではなく75番元素として提唱されていれば、元素記号Npもネプツニウムの物では無かったかも知れない。


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