Lr ローレンシウム(Lawrencium)

     原子番号:103

 ちょー強引な仲人

 アクチノイド系列(原子番号89〜103)最後の元素。 (私が高校の頃はここで周期表が終わっていたような気が・・・)
 元素名・記号は、サイクロトロンの生みの親ローレンス(Ernest Orlande Lawrence 1901-1958)に由来。 ただし、この元素はサイクロトロンでなく重イオン線型加速器で1961年に始めて得られたそうな。
  サイクロトロンとは?
簡単に言ってしまえば、二つの元素をぶつけて一つの元素にしてしまおうという代物。 片方をイオンにして電場で加速してもう片方(中性の重元素)にぶつけようってお話です。 イオンを真っ直ぐ走らせるのが線型加速器で、磁場の力を借りてくるくる回してぶつけるのがサイクロトロンです。 回る分だけ省スペースで長距離助走(=高速&高エネルギー衝突)が可能なのがサイクロトロンの優位性って所です。 キュリウム(96Cm)より重い元素の発見に必ずかかわる装置(とんでもない例外あり)
サイクロトロン in China
 このような無理矢理に一緒にさせられたもんだから、寿命はいたって短い。 例えば、ローレンシウムの最も寿命が長い核種(質量数260)でも、3分で2組に1組は離婚してしまう。 それも出遭った時とは違った形で。 しかし、そのたった3分の半減期で化学的性質(+3価の酸化状態をとる事)を確認してしまったのだからウルトラマンも驚きだ。

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