この世は皮肉に溢れてるかもしれない
元素名と元素記号は超有名なアインシュタインにちなんだもの。
超ウラン元素（93Np〜）の合成→発見はシンクロトロンのような加速器を使うか、原子炉で作り出すというのが常套手段である。しかし、ここにとんでもない例外がある。瞬時にして高エネルギー状態を作り出すもの・・・
それは水爆
そう、このアインスタイニウムと原子番号100のフェルミウムは1952年の世界最初の水爆実験の灰の中から発見されたのである。しかし、1954年に原子炉内で生成したと虚偽の発表がなされた。水爆の軍事機密ゆえである。なんとも胡散臭い話である。アインシュタイン自身1939年ルーズベルト大統領に原爆開発を進言したが（原爆開発には関わっていない）、晩年は核兵器廃絶を力説していた。そんな経緯で発見された元素に自分の名前がつけられた事を、アインシュタインはあの世でどう感じているだろうか。