はたまた、あてつけか?
フェルミウムもアインスタイニウム同様世界最初の水爆実験で発見されている。(もちろん発見発表の胡散臭さい経緯も同じである)
水素爆弾の基本原理は核融合でD(重水素) + T(三重水素)
→ He(ヘリウム) + n(中性子) + High Energy!と(中性子や陽子の数が少ない)軽元素しか関連してないのに、なんでフェルミウムのような重元素(超ウラン元素)が出来るのだろう?とお思いでしょうが(え、思ってないって?まあまあそんな堅い事おっしゃらずに)、 実は次のような理由からです。
核融合を起こす為には超高温・高密度状態を作り出さなければならず、それを実現するのに濃縮ウランの核分裂を利用してます。 この時のウランが核融合で生じた中性子や軽元素の原子核を吸収して超ウラン元素が出来たって寸法です。
元素名・記号は、原子物理の先駆者・原子炉の生み親のフェルミ(Enrico Fermi 1901-1954)に由来。 彼はアメリカの原爆開発計画「マンハッタン計画」に参画し、広島への原爆投下にも賛成した。が、それがもたらした被害を目の当たりにするに至り、その罪の深さを思い知る事になり、 ある意味さらに悪質な(建物等への被害は小さく生命体に対するダメージは大きい)水爆の開発には反対している。
これもアインスタイニウムさながらの皮肉である。しかしもしかしたらどちらのネーミングも、何かと口実をつけて未だに核実験・開発を繰り返す大国へのささやかなるあてつけなのかも知れない。