Fl フレロビウム(Flerovium)

     原子番号:114

 1年もしないうちに切手になった元素

 フレロビウムは1998年にロシアのドブナ合同原子核研究所ドブニウムのページ参照)でプルトニウムとカルシウムの衝突実験により生成されたという報告がなされた。(ただし再確認はなかなか進まなかった) 元素名と元素記号はこのドブナ合同原子核研究所の設立者であるロシアの核物理学者ゲオルギー・フリョロフに由来してます。

 彼の生誕100年にあたる2013年1月21日に発行されたこの肖像切手には、2012年5月30日に正式決定されたばかりの元素名と元素記号が燦然と輝いており、ロシアの誇らしげな様子が伺えます。フリョロフさんも若干ドヤ顔w(羨ましいっ)

 しかし113番元素の認定より先に114番元素たるフレロビウムの命名まで決まったのが不思議と思われるかも知れませんが、フレロビウムの原子番号=陽子数114は魔法数(原子核が安定になる陽子と中性子の数)となり、113番元素より半減期が長めの為観測が容易だったからのようです。 ちなみに中性子も魔法数(184)となるフレロビウム298は半減期が数年にも及ぶと予測されており、普通の元素並みに物性を観測できる事が期待されている。(ただし作るのは大変なのでまだ見つかってはいない)

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