バイヤーさん ボーキサイト

バイヤー法

 ボーキサイトは実際には半分くらいしかアルミナ(Al2O3)を含んでいないので、そのまま溶融電解(ホール・エルー法)にかけるには難がある。そこでボーキサイトを水酸化ナトリウム(NaOH)の熱溶液に入れ、アルミナ成分のみをアルミン酸イオン(Al(OH)4-)として溶出し、さらに冷却して析出する水酸化アルミニウム(Al(OH)3)を加熱して純粋なアルミナを得ることができる。
 この手法は開発者の名前にちなみバイヤー法と呼ばれている。この発明はホール・エルー法より後の1888年になされたので、この時点でボーキサイトからアルミニウム生産が一貫した形で実現できるようになったと言える。

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