イソプレン タイヤ

イソプレン

 またマレーシアの切手には古くから人類にはお馴染みの特産品の生ゴムの主成分cis-ポリイソプレンのモノマー・イソプレンの分子模型が、ゴムの木から樹液(ラテックス)を取る様子と共に描かれています。(ちなみにtrans-ポリイソプレンが出来る木もあるそうだが、こちらは弾性限界が低くゴムと言うより樹脂っぽい) 生ゴムはこのラテックスを精製し凝固乾燥させて作られる。

 この段階ではまだブヨブヨして柔らか目であるが、硫黄を混ぜて加熱する事で、cis-ポリイソプレンに残っている二重結合に反応して、ゴム分子間を硫黄原子で橋渡し立体的な構造を作ることで硬く(高弾性)なる。 この方法はグッドイヤーさんが発見し、今でもタイヤのゴムなどに利用されている。(ラテックスは白いが、タイヤのゴムが黒いのは硫黄が入ってる為)
 ちなみに、タイヤのゴムは数%の硫黄を含むが、含有量30%くらいになると硬い「エボナイト」になる。 あれあれ、静電気実験で使う黒い棒の奴ですよ  



[紙の上の分子達]  [科学切手の世界MENU]  [Top Page]に戻る