勝手に超薄膜グループ紹介

このページは物質研所内広報誌「ブーケ・ガルニ」1998年2月号の研究ぐるーぷアラカルトに採録されたグループ紹介です。 (あれから時間が経ったので少々加筆修正しています 12/23/2001版)

 薄膜グループでは、「分子を並べて、使う」を基本方針とし、機能性有機分子・高分子の配列制御した薄膜作製技術および評価技術の開発を行っています。 詳しくは薄膜グループのホームページを見てください(閉鎖されました)。 終.........という訳にも行かないので、今回は薄膜グループの若年寄(?)の安部が、薄膜グループのホームページには書かれていない事実をここに紹介させていただきます。
 薄膜グループはちょっと変わっている。 何の因果か関西以西がやたらと多い。 そして正規職員だけでも平均年齢は30代半ば。 とにかく若い!活気溢れる!(「はつらつ」とは言えない)自由闊達!ときどき収拾が付かなくなるのが玉に瑕。 そんな若いメンバーの紹介をしていきます。

 2000年4月1日から新たなメンバーを加え「薄膜グループ」は「超薄膜グループ」にバージョンアップしました。
 さらに2001年4月1日から研究所の独立行政法人化に伴い、さらに「有機超薄膜グループ」に改名。 落語の「じゅげむ」のように名前が長くなる。 さあ、次はどんな名前だ?

八瀬 清志: 
 当グループのグループリーダー。 二児(息子・娘)のパパ。 電子顕微鏡を中心として「見る」事を生涯の研究テーマにしている。 性格は鷹揚。最近は多量の書類を書かざるをえない事が多くなって、禁断症状が出ている。 夕刻には「あーもう!ワタシゃもうプッツンきましたからね!」という声がしばしば聞かれる。 一同感謝してますヨ。
 その後、足を骨折してしまい(←恐がりの方はクリックしないように・・・後悔しても知りませんょ)、今でも足にはまだステンレスの板が入っている。
 結構おっちょこちょな所もあり、岡山での「カラオケ蹴っ飛ばし事件」や京都での「○○○○○破っちゃった事件」(本人の懇願により当分封印)など、その伝説には限りが無い・・・。
 そんなリーダーも高校時代は科学少年だったようで、

谷垣 宣孝: 
 高分子の摩擦転写でおなじみ。 高分子合成からX線解析まで幅広く手掛けている。 薄膜グループの暴れん坊将軍。 前回の研究アラカルト(1997.2号)では「大病によりリハビリ中」と書いてあるが、今やそんな事どこ吹く風。 酒を飲むわ飲むわ。 酒が入ればしゃべるしゃべる。 そうして発言は過激の度合いを増してゆく......。 (この状態は”黒”谷垣または”アルジャーノン”谷垣と呼ばれる)が、次の日、話を聞いてみると自分が何を言ったか覚えていない。 このように根に持たない一本気な性格で、頼りになる兄貴分と慕われている。 趣味はちょっと珍しい「オリエンテーリング(林の中を駆けずり回る結構ハードなスポーツだそうな)。 企画併任から遂に帰還。
 最近禁酒をしている。 結構なことだと思う。→三日坊主だった。
 今年2001年、ご結婚。 カミさんは酔っ払いが嫌いだそうで、谷垣氏が禁酒できるかどうか回りは皆心配しているが、今のところ無事のようだ。

黒澤 茂: 
 1999年度から薄膜グループに参画した物質研のエースの一人。 水晶振動子とプラズマ表面処理を武器に様々な研究分野を駆け巡る一騎当千の強者。 ポスドク、学生など多数の部下とともに今日も研究に爆走する。(故に日々多忙を極める)だが、家ではただの子煩悩なパパらしい。 帰るコールは欠かさない。

安部 浩司: 
 界面化学屋。 熱力学を伝家の宝刀としていたが、今やすっかり錆び付いて抜けなくなってしまったと頭を抱えている。 八瀬リーダーと同期入所(H4)だが年は10も若い。 三国志の関羽に憧れて髭を生やしているが、評判は芳しくない。 いやはや困ったものだ。
 吉田君のことを「日本人離れ」していると言ってはからかっているが、北京の学会において当の本人は中国人的風貌であることが判明。 お願いだから中国語で道を聴かないでくれ! でも、観光地では便利。 物売りが寄りつかない。
 現在、国際関係室に併任中。慣れない仕事は大変である。

吉田 郵司: 
 薄膜グループの副長。 専門は有機薄膜のX線構造解析。 特筆すべきは斜入射X線解析法という特殊技能を持っている点である。 (グループにいる限りは)最も温厚な好青年。 彼もまた髭を生やしているが、似合いすぎている。 今年は学会発表のためイスラエルに行く予定だが、その髭ゆえに現地人と何回間違えられるかが興味の対象となっている。 (結果報告!)そんな彼はダンディー路線を目指しているが、所詮は彼も九州人。
 最近、まわりが健康的になりつつあるのに触発され、「ゴルフの打ちっ放しにでも行こうかなぁ」とは言っているが、重い腰は容易にはあがらない。 そういえば昔も「ジョギングをしよぅ」と言ってたような気が.... かつて(大学時代)はアーチェリーのエース候補にまで上り詰めたのだが。  現在新婚かつ一児(悠希という名前だそうだが、私は郵二郎の方があっていると思う)のパパ。 家では「ゆうさん」と呼ばれている。(←それじゃ必殺仕事人)

玉田 薫: 
 この(2000年)4月から移籍。 企業→留学→物質研(研究補助)→理研→物質研と渡り歩いてきた実力派苦労人。 その幅広い知識で、つまらないものは「つまらない」と容赦なく叩きのめす。
 などと書くと恐ろしい人物のように思われるが(実際怒らせると怖いが)、茶目っ気のありまた多分にミーハーな所もある。  また新婚(旦那さんいい人)時代からは随分経っている筈だが、(書いている方が恥ずかしくなる程)超ラブラブモード。 仕事の時との落差が大きい。 当人曰く「当然じゃない」

大西 里実: 
 これまた(2000年)4月からの移籍組。 原子間力顕微鏡(AFM)と表面間力測定装置(SFA)を武器に表面科学席巻する(予定)。(最近はInterfacial gaugeも使っているそうな) 現在、表面力を極めるためオーストラリア国立大学に留学中。
 そして彼女のもう一つの顔はジャズドラマー。(←かなり格好良い) アマチュアであるが腕前も相当なもので台東区のジャズフェスティバルにて優勝の経験もあり。 また(研究者にはありがちだが)スタートレックファンだが、そのディープさは計り知れないものがある。 一説にはスタートレックボイジャーを見るために留学したのでは?という疑惑さえ囁かれている。

高田 徳幸: 
 同じく4月からの移籍組。 専門は有機ELなどの光モノ。 実は筆者(あべ)の大学時代サークルの後輩だったりする。(こりゃ驚いた) あの頃は細めの生真面目そうな学生だったのだが・・・、いまやすっかり丸くなり唯の酒好きのおっさんである。 ドラえもんとノビタ君を合わせたような風貌から「ノリえもん」と呼ばれている。
 1999年結婚し食生活が良くなりすぎたためか、体重は増加の一途を辿っている。 愛妻家。 かつては酒癖が悪かったが、奥様のお陰か最近はすっかりなりを潜めている。 全くもって結構な事である。 うちでは「○○さん」と呼ばれているが、こっ恥ずかしくて書けたもんじゃない。
 現在、イギリス留学中。 苦手な英語で苦戦中。

近松 真之
 この春(2001年)晴れて博士号取得の新鋭。 修士時代から何かとうちの研究室で実験をしていたが、そのまま居着いてしまった(ポスドク)。 酒が入ると彼自身が相転移をして皆を楽しませている。 みんなの期待の新星だが、貧乏くじを引く事が多いような気が・・・

永松 秀一: 
 数奇な運命に導かれ超薄膜グループで働く24歳。 修士号を一年でとった強者・・・なんだけど。 姉貴仕込みの洒落者。 おっとこれまた九州人。 サッカー大好き(見るだけだけど。 Jリーグでは当然熱烈なアビスパ福岡ファン)。 彼の私生活はまだまだ謎に包まれているが、結構エンジョイしているようである。 最近北海道で起こったという「毛の生えた愛」事件はなかなか笑える物がある。 受験した高校の選択理由も「(当人の懇願により、な・い・しょ)」(何たる酔狂!素晴らしい) 彼の行動力には我々年寄り組みも見習わなければならない。 と言いつつ彼にも年寄り化の影が・・・。

三崎 雅裕: 
 「僕、ミッチー(サイボーグ)! 青春してまーす。」 (22歳・・・若いのぅ).....と言われた彼ももう中年。現在神戸大の特命助教(2014年現在)
などと言っているうちに彼も三十路(2014年現在)に入りました。月日の流れは速いですなぁ(嘆息)

過ぎ去りし人々はこちら

そんな風変わりだが憎めない人々の集合体、それが「超薄膜グループ」です。 注: 我々のグループはその多彩な(?)測定技術ゆえ、いろいろな所から測定依頼が来る。 そんな依頼で引っ張りダコの人物を我々のグループでは「モテモテ君」と呼んでいる。 そういう意味ではメンバーは大なり小なり「モテモテ」である。 異性にモテるかどうかとは関係が無いというのはいささか残念と言えよう。 現にメンバーはほとんど独身者である。 八瀬リーダーは最近事ある毎に圧力をかけているが、メンバーは互いに責任(?)の擦り付け合いをするだけである。 「分子を思った方向に並べるのは難しいが、人を思った方向に向かせるのはもっと難しい」とは八瀬リーダーの言。

 しかし、時間がたってみると意外なもんでそれなりに片付いてきているのは不思議なものである。 八瀬氏曰く「応答性が悪いだけだったか?」
 そして、遂にボスキャラも倒れた。 地球に平和が訪れた。 (完)

(文責 安部 浩司)

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