ゲルマニウム発見100年葉書から ウィンクラー(右)とどや顔のメンデレーエフ(左) |
ドイツ国家および民族 の象徴ゲルマニア |
予言された半導体元素
ゲルマニウムは1871年にメンデレーエフによりエカケイ素としてその性質まで予言された元素。その存在はウィンクラーにより15年後の1886年にフライベルグ近くの鉱山産出した銀鉱石から確認され、予想された性質が正確だった事で世間を驚かせました。名前の由来はウィンクラーの母国ドイツの古名ゲルマニアにちなんだ物です。ゲルマニウムは炭素族に属し、20世紀半ばの技術で達成できる純度で半導体の性質を現わす為初期のダイオードやトランジスタに使われ、より高純度が要求されるが安定性に優れる同族のケイ素(シリコン)半導体が登場するまで主流であった。
(年配の方にはゲルマニウムダイオードを使ったAMしか入らないけど電源不要なゲルマニウムラジオでお馴染みでしょう)また酸化ゲルマニウムは赤外線を吸収しない為、現在は特殊な光学材料として重宝されている。