シェーレ
シェーレ

フッ化水素(HF)

 フッ化水素はシェーレが1771年に蛍石に硫酸を加えると発生する事を発見している。
 フッ化水素は他のハロゲン化水素と違って、フッ素の電気陰性度があまりに大きいためにと水素の結合が異常に強く、純粋な物は硫酸に匹敵する強酸性を示すが、希薄水溶液では乖離度の低い弱酸のようにふるまうという奇妙な性質を持っている。
 こまたフッ化水素はガラスを溶かす特性がある為、ガラス加工などにも用いられる。もちろんガラス瓶などには保存ができないので、一般にプラスチック容器に保存される。
 私の高校時代の化学部の顧問の先生の経験談によると、若い頃高濃度のフッ酸(フッ化水素水溶液)でガラスを溶かして絵を描くというデモをした時、迂闊にも爪の間に微量のフッ酸が残してしまった事があったそうです。 その場ではなんてことはなかったそうですが、夜中もんどりうつような激痛に苦しむ羽目になったそうです。これはフッ化水素が体内に侵入し、フッ化カルシウムの結晶ができてその刺激によるものだそうです。取り扱い注意!

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