オゾンは酸素原子が3つ繋がってV型の構造を持っています。 「オゾンは身体に良い」などと勘違いされてる方もおられるようですが、これ有毒です。 少量のオゾンを使って洗浄する製品も出回ってますが、極端な話、100%オゾンをそのまま吸ったら、肺はボロボロになってしまいます。かといって悪い事ばかりじゃありません。地上から10〜50km上空の成層圏にもやっとオゾンが比較的濃厚な領域がありオゾン層と呼ばれてます。 このオゾン層、人間も含め生物に有害な紫外線(UVC,UVB)を吸収してくれると言うありがた〜いお役目も務めてる。
しかしこのオゾン層が、冷蔵庫などの冷媒等のフロン系化合物(参照)(かつては人畜無害とも言われてました)等のせいで、近年破壊されつつある。
主な反応は分解したフロン系物質(Cl)がオゾンを分解(右上の切手参照)しますが、 この反応系の恐ろしい所はClOがまた初期の反応の原料となり、ドミノ倒しのように連鎖的にオゾンを破壊していく点である。すなわちフロン1分子で数多くのオゾンを破壊するのであります。ちなみにオゾン層は特に極地で薄くなっておりオゾンホールと呼ばれている。 オゾン層は太陽からの強烈な紫外線をほぼカットするので、オゾンホールの拡大は人体への影響(細胞やDNAを損傷)や地球温暖化を誘発するといった問題が出てくる。 お蔭様で(?)その逆に最近の悪の秘密結社はよくコレを壊したがっている。(必ず失敗しますが^^;)
世界的にこの広がりを止めようと非特定フロン系の物質に置き換えられてきており、その努力の甲斐あって1990年頃からオゾンホールの拡大傾向に歯止めがかかっている。付記:登場した非特定フロン系物質は、現在二酸化炭素より温室効果が高い事が指摘され、再びの岐路に立たされている。