ヒスタミン

ヒスタミン

   意外と簡単な分子構造ですが、ヒスタミンは免疫系の信号伝達物質で、アレルゲン(アレルギーを引き起こす異物)が体内に入ってくると分泌される分子です。いや〜な花粉症などのアレルギー症状の時はこれが過剰に分泌されて起こります。過ぎたるは及ばざるがごとしとはよく言ったものです。

 かと言って、これが無いと外敵を駆逐することもできなくなるので、生物には必須な物質です。抗ヒスタミン剤はヒスタミンの受容体をブロックしてアレルギー症状を緩和する薬です。

 中央の人物は1957年にクラーレ様筋弛緩剤の合成に関する研究でノーベル医学・生理学賞したダニエル・ボベで、抗ヒスタミン薬ピリラミンを発見しています。


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