「天気予報100年」1984.6.1発行
この天気図は初めて天気予報が出された時(1884.6.1)の天気図(こういう細かい芸は結構日本は得意ですね)と今は亡き気象衛星ひまわりです。その当時も無いだろう!なんて突っ込みは置いといて(^^;ちなみにその時の予報は「全国一般風ノ向キハ定マリナシ天気ハ変リ易シ但シ雨天勝チ」だったそうです。んー、今からするとアバウトですね。。。
「第6回国際ウィルス学会」1984.9.1発行
この切手の左上のマークは実はアデノウィルスのモデルが描かれています。 アデノウィルスというのは(あまり嬉しくはないですが)身近なウィルスで、風邪をひいた時などは結構こいつが悪さしています。この正二十面体の殻は、カプソマーというたんぱく質構造体(全部で252個!)で構成されており(白いのがヘキソン、黒いのがペントン基というそうで)、遺伝子DNA入れ物になっています。
生物というと、ぐにゅぐにゅのぐちゃぐちゃ(コレも別の意味で凄いシステムですが)を想像してしまいますが、 コレ位小さい(約8nm=0.000008mm)とこんな幾何学的な形になってしまいます。 徹底的に「増殖」という機能を追及し他の機能を削り落としていった究極の一形態と言えるでしょう。
ちなみに日本ウィルス学会のマークもこのアデノウィルスをモデルにしてます。(実際の構造・特性を知りたい方は矢崎和盛氏の「ウィルス図鑑」(GBIF微生物多様性データベース)をご覧下さい)
ここまでマニアに走りながら、ど真ん中の古い町並みのデザインは会議が開催された仙台の昔の風景(「芭蕉の辻」現在の大町1丁目4-2あたり)というだけで、 科学的には何の芸もありません。画竜点睛
矢崎様・藤原様・鈴木様、情報ありがとうございました。 勉強になりましたっす。
「湯川秀樹中間子理論発表50年」1985.8.5発行
この切手日本で始めてのノーベル賞受賞者の切手
補足: 湯川秀樹博士 日本人初のノーベル賞受賞者。核力の理論による中間子存在の予言により1949年物理学賞受賞。
m=2*10^2*electron massはπ中間子の算定質量。 赤い玉と灰色の玉、どちらが陽子でどちらが中性子なのだろうか? でも中間子が移動中ということは....!うーむ、わからん。
...ベンゼン環だって...唯それだけ。 どうせ薬物というイメージを出すのなら右の切手(イギリス)位気合い入れて欲しいな。
模式化(日本の切手ではやたらとこれが多い)された電子顕微鏡。周りの丸は原子のイメージ(?)。またいい加減な奴だなぁと思いきや、この切手の電子顕微鏡の構造図は本物を忠実に模式化したものだった。切手も見かけによらぬもの。補足:電子顕微鏡の切手は他にもこんなのがあります。
二種のうちの一枚にこの当時開発中だった超電導磁石を利用したリニアモーターカーMLU002(1987〜1991)が描かれてます。実はこのMLU002なんと1991年宮崎実験線にて走行試験中火災全焼して今はありません。この火災は補助支持車輪が可燃性のマグネシウムだったのが一因とされてます。その為、1993年に開発された後継機であるMLU002N(外観はMLU002とほぼ同じ)は車輪をアルミニウム製にしたそうです。さらにその後継機であるMLX01(1996〜2009)
その代わり1993年に開発されたMLU002Nは所を変え山梨にて試験運転している姿が風景印にもなっています。
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