大いなる災い

こいつが伊勢湾台風

21世紀デザインシリーズ第12集
「伊勢湾台風」2000.6.27発行

 1959年9月26日紀伊半島潮岬に上陸したこの台風は、そのスケール大きさ(半径約900km)、 凄まじさ(最低気圧929hp 最大瞬間風速60m/s 等圧線に注目! 気圧の変化が大きい程風は強くなる) は切手からも判るように、超ド級でした。

 実際の被害はさらに凄まじく、死者4,759人、行方不明者282人、負傷者38,921人、全半壊家屋119,187戸に上り、コレはもうおぞましいと表現するしかない程でありました。 ここまで被害が大きくなってしまった一因は、この台風どでかいだけでなく移動スピードも速かったため、当時の観測施設では3時間前にしか上陸予測できず、 広範囲観測が可能な富士山頂レーダー完成が悲願となった訳はここにあります。

 なお、災害対策基本法(1961年11月15日制定)もこの惨状を契機に作られたものだそうです。




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