色いろいろ

Be ベリリウム(Beryllium)

     原子番号:4 原子量:9.01218

Don't Be

 ベリリウムって舌噛みそうな名前だけど、聞いた事のある人は少ないでしょう。 それもその筈、軽元素のクセにそもそも存在量がとても少ない
 このマイナーな元素どこにあるかというと緑柱石(Beryl Be3Al2[Si6O18])の中にあります。 え、「柱石といってるクセに黄色いのや赤いのも混じっているじゃないか!」って?
♪えめらるどー、えめらるどー by うるとらまんれお
 そうなんです。元々ベリリウム自体には殆ど色は無く、それらの色は混入している他の金属イオンの色なので、いろんなバリエーションがあるのです。 例えば、赤い奴はマンガン、黄色い奴は鉄です。また、緑柱石に分類される宝石のエメラルドの深緑色はクロム、同じくアクアマリンの淡いブルーは鉄(同じ鉄でも状態が違うと色も違う)によるモノです。
「そんなら緑柱石なんて名前付けるなよ」って? いや、私にそう言われましても・・・・・
 単品としては、中性子の線源や、(軽いという特性を生かして)X線管の窓材や原子炉の中性子減速材に使われている。
 ちなみにベリリウムおよびその化合物は甘いらしい。 しかし、コレ猛烈な性があるので、嘗めたりしたらタダじゃすまない筈・・・ その味を知った人はさぞかし後悔した事でしょう。(あの世で?)

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